最近問合せが急上昇中の機能素材 『難燃デニム』…
素材としては以前から存在しておりましたが、アウトドア向け(主にキャンプ)の需要が高まっているのをきっかけに、その自動消火機能が再注目されている様です。
大人は気をつければ燃えないと思いますが、好奇心旺盛な幼児には、是非着せておきたい素材ですね。
ちなみに難燃デニムが出来たきっかけは、カネカさんからの提案によるものだったそうです。
以前収集したこの素材の情報をまとめてみました。
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難燃とは…(日本学繊維協会ホームページより抜粋)
原料である高分子そのものを合成反応の段階から燃えにくい性質にし、紡糸するもの。
不燃(燃えない)ではない。
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製織実績のある難燃デニムは、燃焼性試験全てにおいて適合レベルです。
適合レベルの数値を見ても凄さが分かりにくいため、動画をご覧下さいませ。
ジーパンの大半は洗い加工済みで販売されています。そして家庭で洗濯をされると思いますので、難燃では無いデニムに引火したらよく燃えると思われます。
難燃デニムの構造
タテ糸《 ナイロン(コーデュラ)+ コットン 》
染めはもちろん、ロープ染色です。ナイロン混のため、インディゴの濃度調整をしながら染色をしています。
CORDURA(コーデュラ)
アメリカのインビスタ社が製造販売している素材です。
正式には「CORDURA® fabric」と表記します。
※今回は難燃デニムの紹介ですので、コーデュラについての語りはなしにします!
ヨコ糸《 アクリル(プロテックス) + コットン》
Protex(プロテックス)
カネカロンの難燃性をさらに高めたモダアクリル繊維です。
カネカロンの持つ特性はそのままに、難燃性と耐熱性を向上させたタイプで、
ほかの易燃性繊維(コットンやポリエステルなど)と組み合わせても優れた難燃効果を発揮します。