↑カイハラ吉舎工場外観
「桃や李は喋らないが実や花を付けることで人が集まりそこに道ができる。」という意味の中国の故事です。
先日広島にあるカイハラの工場を見学してきました。
今回見せて頂いたのは吉舎工場(きさ、地名です)で、
この他にも3つの大規模工場があります。
工場内の移動も車を使うほど大きな吉舎工場では
糸をつむぐ紡績から織り上がり後の品質試験まで
すべての工程が行われます。
日本が世界に誇るカイハラデニムはいかにしてつくられるのでしょうか。
まずは糸作りから。
糸のもととなる綿の塊から束ねて引き延ばして撚りをかけていきます。
綿はその年の出来具合で色合いに差が出ますが
毎年同じ色合いになるようにブレンドをして
バラつきが出ないようにされています。
紡績工程はほぼ無人化され次の工程に運ばれるのも
ロボットなどを使用して効率よく流れていきます。
(まるでスキー場のリフトのようです。)
また、糸をムラなく染めるために巻き取る機械は自社で独自に開発されたりと
カイハラのものづくりに対するこだわりが伺えます。
こうして紡績された糸はひとつひとつ大切に管理され
高い品質を保っているのです。
次回は糸を染める工程をご紹介します。(T)